アーカイブ | 5月 2016

  • 少量の水で飲むだけのアフターピル

    避妊を成立させるための方法というのは、昔からさまざまに考えられてきましたが、たとえば子宮のなかに器具を入れるという方法であれば、数年は継続してその効果を発揮するといわれています。これは、避妊に失敗してしまったときに、緊急に避妊したいという場合であっても有効な方法で、その場合には、特に銅を付加した特別製のものが用いられるのがふつうです。この子宮に器具を入れるという方法の難点としては、価格的に高額であることに加えて、産婦人科にいるような専門医でなければ扱うことができず、個人で気軽に処置するということができないことが挙げられます。 いっぽう、緊急避妊の方法としては、そのほかにもアフターピルとよばれる錠剤が開発されていますので、こちらを選択するというのもおすすめです。アフターピルは、黄体ホルモンのような女性ホルモンが主成分となっているもので、緊急時に1回だけ、指定された数量を医師から処方されることになります。使用方法はとてもかんたんで、コップ1杯のごく少量の水で、そのまま口から飲み込むだけでよいのです。 アフターピルとして専用に製造された医薬品であれば、この1回だけで効果を発揮し、緊急避妊が成立します。場合によってはふつうの避妊用のピルをアフターピルとして転用することもありますが、その場合には、1回目をまず服用したあとで、その24時間後に2回目を服用するというかたちになります。この場合についても、やはり少量の水があれば服用可能というところは共通していますので、それほどわずらわしい思いをしなくてもすみます。ただし、どちらの場合であっても、国内では産婦人科などに行かなければ、通常は処方してもらえるところがありません。
  • 血栓の心配なく使用可能なアフターピル

    避妊用のピルというものは、卵胞ホルモンや黄体ホルモンといった、女性ホルモンと同様のはたらきをするような物質を合成して、これを錠剤に含ませたものとなっています。このような女性ホルモンのはたらきをする物質には、さまざまな副作用がみられることがあります。 副作用のなかでも特に多いのが、吐き気や頭痛、腹痛といったものですが、これは連続して使用をするなかで、からだのほうに慣れが出てくるため、しだいになくなっていくものとされています。むしろピルの副作用として気をつけなければならないのが、血栓症といって、血液が血管のなかでかたまりになってしまい、そこから先は血液が流れなくなってしまうという症状のほうです。 血栓症については、タバコをひんぱんに吸っている女性や、年齢的に中年以降の女性については、確率的にみると一般的な女性よりもリスクがあるため、ピルの服用の際には注意しなければならないことです。通常は処方時の医師による問診でも、タバコを吸っているかどうか、吸っているとすれば1日あたりどの程度の本数を吸っているのかなどといった項目を確認されるのがふつうであり、場合によっては問診の段階で処方を断られてしまうこともないわけではありません。 ところで、同じピルとはいっても、避妊に失敗したときに緊急で服用するアフターピルについては、やや事情が異なります。アフターピルは、緊急に避妊をしたいときに1回だけ、または24時間おきに1回で合計2回という服用が一般的となっています。そのため、計画的に服用することで効果を発揮させるピルとは違い、何度も服用するということがありませんので、血栓症の心配なく服用することが可能なのです。